震災後の家づくり注意点
震災から1ヶ月が過ぎ、住宅産業も徐々に回復してきたものの未だ、業界では資材がうまく流通しておらず現場の進行が乱れています。
特に、電子部品を使用するエコキュートや設備機器は生産が追いつかず納品が1ヶ月〜2ヶ月待ちなどです。しかし、電気メーカーなども海外の電子部品供給先を探しだすなど、少しずつ生産台数を確保しつつあるとのことでした。しかし、ユニットバスや水洗トイレの便器・システムキッチンなど納期が大幅に遅れているのは本当に困ったものですね。
また、業界で流れている噂で、『政府の指導の影響で合板と断熱材が震災地の仮設住宅に優先的に流通し、民間の住宅建築になかなか回してもらえない。』というようなデマも流れております。先日国交省の住宅生産課のほうで話をうかがえましたので詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。住宅会社向けサイト工務店塾の記事です。”震災後の合板と断熱材の品不足について”
先日国交省大臣が発表し東北地方に仮設住宅約7万戸が建つことになりました。東北地方の仮設住宅建築は、大手の建設会社等が大量に請け負います。そのためいざ建材の納品をしなくてはならないときに在庫を持っていない建材問屋や小売店はその建設会社の信用を失っていますね。そういう心配をして被災地向けと在庫を過剰にストックしている建材屋さんもありますが、林野庁ではその後の建材の値崩れを懸念しています。
震災後、工場の機械が壊れたり計画停電等の影響で建材の生産が停止しましたね。そのせいで全国の問屋さんや販売店に在庫されていた建材が底をついた状態になってしまいました。そのために現在一時的に品不足になっていますがこれも時間の問題でもうすぐ解決されるはずです。
震災前から断熱材(グラスウール)の値上がりがありました。最近では外国製の断熱材の輸入が多くなってきましたが、日本製の断熱材も生産が復旧してきましたので価格はともかく品物の流通は回復傾向にあります。
問題は、建材価格の高騰です。合板などは約1.5倍くらいまで値上がりしていますので、2×4工法などは多くの合板を使用しますので住宅価格への影響は避けられないのではないかと思います。
さて、今後の家づくりに関しての注意点ですが、建材価格の高騰と家づくりをする方との板挟みになり住宅会社の経営も苦しくなります。経営状況の苦しい工務店は資金繰りであえいでいますので家づくりのパートナー選びが大きな鍵になってきます。くれぐれも安いから、という理由だけで工務店選びをしないことが大切です。
尚、家づくりに関するご質問やご意見を受け付けております。家の構造や住宅ローン等々お問い合わせから送信してください。お問い合わせに関してはメールで返信しております。相談料もかかりません。ご自由にお問い合わせくださいね。ご質問はお名前とメルアドだけご記入ください。お問い合わせフォームはこちらです。
家づくりで信じてはならないもの
家づくりはとかく不安との戦いでしょう。人生で何度もあることではありませんから、当然です。
テレビでもたくさんの家づくりに関する番組が放送されています。

ここで引っ張り
これはあなたもご存じの住宅のリフォーム番組です。

CMの後に結論を!
ここに出演した、建築家のセンスがどれくらいこのリフォーム工事に反映しているか、ご存じですか?
実は半分程度です。
この番組は、出演する建築家と放送局との間で、いざこざが絶えません。放送局の演出を取り入れなくては、視聴者が喜びませんから、必要以上の演出をしなければならないのです。リフォームの依頼者とのもめ事も後をたりません。
まるっきりアマチュアのあなたが見ても、どうも不自然な細工や演出箇所が見られるでしょう。これは本来、住む人とつくる人がじっくり相談した上で進行している工事ではありません。
住む人と、つくる人との間にテレビ局という工事にも、住み心地にも全く無縁の人間が視聴率とスポンサーのために行われている工事にすぎません。
ですから、地震対策や、火災への対策に予算を多くかけられず、最低限の装備になっていることが多く、目に見える小細工にほとんどのエネルギーが費やされています。
全く、参考にならないとはいえませんが、番組の内容を鵜呑みにしてはいけません。
渡辺篤が出演する住宅の番組もありますが、あの番組に出るためのマニュアルもあるのです。あの番組に出演すると、自分の宣伝になりますから、前にこの構造や、デザインは使われているので、この路線は使ってもらえない!
だから、こっちの路線で行けばあの番組のプロディユーサーには受けるはずだ!
とか・・・
本当の家づくりをするのであれば、きちんとした住宅会社と相談することが必要です。
柱・土台材木の正しい知識について
耐久性の高い樹種として下記のようなものが指定されて、この材料を使うことによって防腐処理などが緩和できる材料です。
■耐久性樹種
ヒノキ、ヒバ、米ヒバ、ケヤキ、アピトン、ウェスタンラーチ、ウェスタンレッドシーダー、カプール、カラマツ、クヌギ、クリ、ケンパス、スギ、セランガンバツ、台湾ヒノキ、ダグラスファー、ダフリカカラマツ、タマラック、パシフィックコーストイエローシーダー、米スギ、米桧、米松、ミズナラ
耐久性樹種の中でもさらに強い特定耐久性樹種として土台には下記の材料を指定しています。
■特定耐久性樹種(土台用)
ヒノキ、ヒバ、米桧、米スギ、ケヤキ、クリ、米ヒバ、台湾ヒノキ、ウェスタンレッドシーダー 同等材 サワラ、ネズコ、イチイ、カヤ、コウヤマキ、インセンスシーダー、センペルセコイヤ
ここで皆さんに集成材のお話をしなければなりません。というのも、おかしな情報が氾濫しているからです。
上の写真は住宅の構造に使われる材木で”集成材”といいます。薄い板状の材料を接着剤で貼り合わせていきます。使い方は下にもう一枚写真があるとおり柱として、又梁(はり)として使われます。
ご覧いただけましたか?通常は外国の松が使われています。主に、WW(ホワイトウッド)、さらに強度のあるRW(レッドウッド)などの種類があります。
この集成材の長所は、以下の通りです。
- 柱に”割れ”が生じづらい。
- そりやねじれが発生しにくい。
- 無垢材より強度が見込める・・・
といった点です。
この集成材は、同じ樹種で比べた場合、通常の無垢材より割高になります。こういうと『私の家づくりには集成材を使いたい』と感じるでしょうが、要注意です。
この集成材は国内産の樹木ではありません。しかも国内での実績は時間的にまだ浅いので、机上で計算されたデータでしかありません。実際に実験機械でテストはしているのですが、日本の歴史的建造物には全く使われていません。(その昔はそのような技術もなくしかも、外国産の材木を使用しなかったから当たり前なのだが)
日本の建築に長く携わってきた方の話を聞くと、その土地の建築にはその土地の材木を使うのが一番だそうです。しかも自生していた当時と同じ方角を向かせて住宅に使用するのが一番だそうです。
今の時代、その土地の材木をその土地で利用すると言うことは難しくなってきました。ですからせめて国内産の材料にこだわりたいものです。
国宝の日光東照宮に使われている材木は樹種だけをみれば決して高価な物は使われていません。それでも400年も健在な姿を維持しています。将来あなたの子供さんの時代になり、住宅を建て替えるとき集成材でできた住宅はどのようにリサイクルするのでしょうか?
通常の材木であれば土に返すこともできるでしょうが、強力な接着剤で貼り合わせた集成材を、どのようにリサイクルするのでしょうか?リサイクルペーパーの問題が少し前に起きましたね。
リサイクルペーパーと表示されていたので、信用して購入しましたが、ほとんどの会社はバージンのパルプを使用していました。実際は真っ白なリサイクルペーパーなど作れないそうですね。
でも本当に怖いのは、食材の偽装問題が発覚した企業はほとんど、社会的に抹殺され倒産に追い込まれているのですが、リサイクルペーパーを偽装した企業はほとんどそのまま営業しているのです。どうしたことでしょうか?
私たちが、事実無理な”真っ白なリサイクルペーパー”を望み、それを押しつけた責任を感じているからではないでしょうか?私たちが建築資材に無理を望んでいることを十分に理解して、家づくりを考えてほしいものです。
基礎工事について(布基礎・べた基礎の違い)
地盤調査や地盤改良工事が済むといよいよ基礎工事が始まります。木造住宅の場合大きく分けると基礎工事には2つのやり方があります。
基礎工事が終わってしまうと一般の方では、外見では見分けがつかなくなるので、大切なことです。
布基礎
べた基礎
いかがでしょうか?
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布基礎
布基礎の場合、地中からの湿気を防ぐためのコンクリートを敷き詰めますが、強度を考えて施工していません。あくまでも湿気対策です。また、布基礎の場合防湿コンクリートが必ず必要だということはありません。ビニールシートを敷き詰める住宅会社もあるようです。(最近は少ないと思いますが)この防湿コンクリートは防湿といっても特別な材質のコンクリートではありませんごく一般的なコンクリートを利用します。
逆Tの字型の底の部分だけに鉄筋が入ります
金型(型枠)を組み、これから生コンを流し込みます。
コンクリートが乾いたので、金型を外しました。
防湿コンクリートも出来上がり、木工事にとりかかります。
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べた基礎
べた基礎の場合、地面いっぱいに格子状の鉄筋が敷き詰められます。
このようになっています。布基礎の防湿コンクリートの中には鉄筋は入れませんからここが大きな違いになります。
地中ではこのような構造の違いがあるのですが、基礎工事が終わり土をかぶせてしまえば見分けがつかなくなってしまうのです。お分かりですか?
べた基礎のほうが強度はありますが費用的に高くなります。
住宅会社に、あくまでも地盤調査の結果を待ち、地盤補強の費用や工期と併せて考えることが必要です。このようにべた基礎と布基礎の違いをお話しすると、住宅会社にわがままを無理強いする方がいるようですが、信用できる住宅会社の技術者の意見をしっかり聞くことが大切です。
信用できる住宅会社探しが一番のポイントなのですよ。
地盤改良工事の隠された秘密
22年前にできた土留め(高い土地から土が流れ出ないようにコンクリートで補強すること)です。
通常はとても頑丈にできています。このような擁壁(ようへき)に自動車でもぶつかるようなことがあれば自動車の方が壊れてしまうくらいです。
ですが・・・
土圧(どあつ→土の圧力)は大変な力があり、長年経過すると構造そのものの劣化や地震の影響を受けたりで上の写真のように壊れる運命にあるのは詳しい人であればだれでも知っていることです。ですからこの土留めが必要な土地を選ぶ際には注意が必要です。土留めを上手に使うと、狭い土地の有効活用もできますので、あってはいけないとは言えません。
しかも土地の値段がが高い地域では避けられない事情でもあります。ただ覚えておかなくてはならないのはいたずらに土地の高低差を作らないことと、新築建物の一部が土留めの直近1メートル以内に入り込む場合は地盤調査の際、将来傾く可能性があることから、地盤補強を求められることが多くなります。
このことを覚えておく必要があります。

















