震災が教えてくれた本当の家づくり

8月 25, 2011 by · Leave a Comment
Filed under: 住宅の構造, 家づくり全般 
南相馬市で津波と地震に遭った建築中の建物

南相馬市で津波と地震に遭った建築中の建物

この写真は、3月の東日本大震災で被災した建築中の一般住宅です。

南相馬市のアイリスホームさんの現場です。この住宅の価格は設計料や諸経費が込みで約1400万円です。あの大きな津波や地震の影響を受けても構造体はそのまま残ったのです。

壁面は、まだ外壁などが貼られる前で、石膏ボードが内部に貼られていただけでしたので津波に流され壊れていますが、この近所の建物は鉄骨造の浄水場以外みんな津波に壊されてしまい、この建物だけがポツンと残っていたのです

一般的に言われるローコスト住宅でも、値段が安いからといって構造や装備に問題の無い信頼できる家づくりをしている会社があると言うことだけでも私たちは知っておく必要があると思います。

私もそうかもしれませんが、普段の買い物を見てもついついブランドものを選んでしまう傾向があります。

しかし、私たちの生命や財産を守るための家は、簡単に買い換えることはできません。華やかなモデル展示場を見ただけで契約してしまい、裁判が後を絶たない大手ハウスメーカーも多い中、本当の家づくりをしてくれる住宅会社をしっかり見つけ出すことが今後の家づくりを成功させる鍵になるのではないでしょうか。

大きな看板や、テレビコマーシャル、有名なタレント・・・このようなアピールをしていることと、いい家づくりをしている会社は決してイコールでは無いと言うことをしっかり認識し家づくりのパートナー探しをする必要があります。

震災後の家づくり注意点

震災から1ヶ月が過ぎ、住宅産業も徐々に回復してきたものの未だ、業界では資材がうまく流通しておらず現場の進行が乱れています。

特に、電子部品を使用するエコキュートや設備機器は生産が追いつかず納品が1ヶ月〜2ヶ月待ちなどです。しかし、電気メーカーなども海外の電子部品供給先を探しだすなど、少しずつ生産台数を確保しつつあるとのことでした。しかし、ユニットバスや水洗トイレの便器・システムキッチンなど納期が大幅に遅れているのは本当に困ったものですね。

また、業界で流れている噂で、『政府の指導の影響で合板と断熱材が震災地の仮設住宅に優先的に流通し、民間の住宅建築になかなか回してもらえない。』というようなデマも流れております。先日国交省の住宅生産課のほうで話をうかがえましたので詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。住宅会社向けサイト工務店塾の記事です。”震災後の合板と断熱材の品不足について”

先日国交省大臣が発表し東北地方に仮設住宅約7万戸が建つことになりました。東北地方の仮設住宅建築は、大手の建設会社等が大量に請け負います。そのためいざ建材の納品をしなくてはならないときに在庫を持っていない建材問屋や小売店はその建設会社の信用を失っていますね。そういう心配をして被災地向けと在庫を過剰にストックしている建材屋さんもありますが、林野庁ではその後の建材の値崩れを懸念しています。

震災後、工場の機械が壊れたり計画停電等の影響で建材の生産が停止しましたね。そのせいで全国の問屋さんや販売店に在庫されていた建材が底をついた状態になってしまいました。そのために現在一時的に品不足になっていますがこれも時間の問題でもうすぐ解決されるはずです。

震災前から断熱材(グラスウール)の値上がりがありました。最近では外国製の断熱材の輸入が多くなってきましたが、日本製の断熱材も生産が復旧してきましたので価格はともかく品物の流通は回復傾向にあります。

問題は、建材価格の高騰です。合板などは約1.5倍くらいまで値上がりしていますので、2×4工法などは多くの合板を使用しますので住宅価格への影響は避けられないのではないかと思います。

さて、今後の家づくりに関しての注意点ですが、建材価格の高騰と家づくりをする方との板挟みになり住宅会社の経営も苦しくなります。経営状況の苦しい工務店は資金繰りであえいでいますので家づくりのパートナー選びが大きな鍵になってきます。くれぐれも安いから、という理由だけで工務店選びをしないことが大切です。

尚、家づくりに関するご質問やご意見を受け付けております。家の構造や住宅ローン等々お問い合わせから送信してください。お問い合わせに関してはメールで返信しております。相談料もかかりません。ご自由にお問い合わせくださいね。ご質問はお名前とメルアドだけご記入ください。お問い合わせフォームはこちらです。

家づくりで信じてはならないもの

家づくりはとかく不安との戦いでしょう。人生で何度もあることではありませんから、当然です。

テレビでもたくさんの家づくりに関する番組が放送されています。

ここで引っ張り

ここで引っ張り

これはあなたもご存じの住宅のリフォーム番組です。

CMの後に結論を!

CMの後に結論を!

ここに出演した、建築家のセンスがどれくらいこのリフォーム工事に反映しているか、ご存じですか?

実は半分程度です。

この番組は、出演する建築家と放送局との間で、いざこざが絶えません。放送局の演出を取り入れなくては、視聴者が喜びませんから、必要以上の演出をしなければならないのです。リフォームの依頼者とのもめ事も後をたりません。

まるっきりアマチュアのあなたが見ても、どうも不自然な細工や演出箇所が見られるでしょう。これは本来、住む人とつくる人がじっくり相談した上で進行している工事ではありません。

住む人と、つくる人との間にテレビ局という工事にも、住み心地にも全く無縁の人間が視聴率とスポンサーのために行われている工事にすぎません。

ですから、地震対策や、火災への対策に予算を多くかけられず、最低限の装備になっていることが多く、目に見える小細工にほとんどのエネルギーが費やされています。

全く、参考にならないとはいえませんが、番組の内容を鵜呑みにしてはいけません。

渡辺篤が出演する住宅の番組もありますが、あの番組に出るためのマニュアルもあるのです。あの番組に出演すると、自分の宣伝になりますから、前にこの構造や、デザインは使われているので、この路線は使ってもらえない!

だから、こっちの路線で行けばあの番組のプロディユーサーには受けるはずだ!

とか・・・

本当の家づくりをするのであれば、きちんとした住宅会社と相談することが必要です。

柱・土台材木の正しい知識について2

住宅会社の考え方などで大きく違いがありますが、材木の種類を問わず施工方法が悪い場合早い段階でシロアリが発生します。

よく、『隣の家から飛んできた』『人が持ち込んだ』などわからない話をする人がいますが、大きな間違いです。近隣がそのような環境であれば飛び火する可能性は大きいのは確かですが、基本的に材木が乾いていおり、風通しが良ければシロアリは繁殖場所に選びません。

つまり、シロアリの被害に遭いません。

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矛盾した話しになりますが、家中に使われている材木をずっと乾燥した状態で維持するのは、湿気の多い日本では難しくほとんどの家では土台周りから痛みが出てくるのは避けられません。

古いお寺や神社を訪れる機会があれば一度確認してほしいのですが、床下の木材は何度も何度も交換して修理した後が覗えます。

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建築家としてこのような事は言いたくありませんが、やはり永遠に新築当時の姿をキープすることは不可能で、”形ある物”としかいえないのが現状です。ですが、家の痛みを出来るだけ遅らせることは全力を注がなくてはなりません。

建物と湿気の問題は大変難しいのですが、ぬらしては(湿らせては)いけないと考えるより、濡れてもすぐに乾くように、水切れが良い仕組みを施す必要があります。(こう考えるべきである)

また、痛みが見つけやすく、痛んだ箇所が発見できたら速やかにかつシンプルに交換できる施工方法が望ましいといえます。

ここでお見せしている2枚目の写真は築後24年の在来工法の浴室と洗面所の境目になりますが、これはまだ程度が良い方で2×4(ツーバイフォー)の場合、相当の手間がかかります。このような状況を把握し私は以前から在来工法を勧めているわけです。

次回は床材や内装材のお話をします。

買い方を学ぼうといってもやっぱり基本の知識も必要でしょ

8月 24, 2008 by · Leave a Comment
Filed under: 家づくり全般 

建物を学んでいくことも最低限は必要ですから、このサイトでは木造軸組み工法(簡単にいえば昔から日本の大工さんが柱を立上げていく伝統的で一番多い工法のこと一般的に在来工法と言われます)に関してのみ書いていきます。

と、いうのも私の専門外ですので、あえて2×4(ツーバイフォー)や鉄骨造や鉄筋コンクリート造に関しては大きく触れません。

ここでは建材メーカーや住宅会社では話せないことや、住宅購入を考えている方が陥りやすい間違いなどをお話ししていきます。今から家づくりを考えている方には最適の情報がどんどん発信されます。

次回からは基礎工事や地盤関係の話題から始めます。

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