柱・土台材木の正しい知識について3

3月 29, 2013 by · Comments
Filed under: 柱・土台 

一般的に住宅の建築に使用される柱には2種類あります。薄い板を貼り合わせた集成材と森林から切り出した丸太を製材した無垢の材料です。詳しくは 柱・土台材木の正しい知識についてを参照ください。

さて、今日のテーマはその無垢材です。無垢材でもいろいろありますが、下の写真は柱の中心に年輪がありますね。芯持ち材といいます。2枚目の写真は逆に中心部を避けてあります。これを芯去り材といいます。

芯持ち

芯持ち

芯去り

芯去り

よく間違ったことを話す人がいますが、芯持ち材のほうが腐りづらくシロアリにも強いです。しかし、また日が経つにに連れひび割れてしまいます。一方、芯去り材の特徴は、強度があることです。そして割れづらいのです。これは、プロの方でもよく間違って話していますので注意してください。下の写真は、芯持ち材にヒビが入ってきたものです。

柱に生じたヒビ

柱に生じたヒビ

このヒビが四方八方に広がるのを防ぐために”背割り”をすることがあります。見ると、柱が弱くなってしまったように見えますがその心配はいりません。古くから施されてきた技法で無垢材ならではの処置です。

下の写真は、和室の床の間に使われる床柱ですが、とても大事な場所でもありますので、見える側にヒビが入らないように背割りが施されています。

背割りされた柱

背割りされた柱

とても、大きく割れているので不安に思おうかもしれませんが、強度的にも全く心配ありません。新築された住宅に住み始めると特に冬場は乾燥しますから材木が割れる大きな音がします。夜、家族団らんの時間帯や、寝ている時に大きな音がしますから初めての方は驚くと思います。これは自然素材ですから避けることができません。

最近では、建築に用いる前に十分人工的に乾燥させるようになっていますが材木の水分を100%抜ききることができないのが現状なのです。ただ、自然素材ならでは味がありますのでその”味”を存分に楽しんでいただきたいものです。

震災が教えてくれた本当の家づくり

8月 25, 2011 by · Comments
Filed under: ハウスメーカー 

震災後の家づくり注意点

震災から1ヶ月が過ぎ、住宅産業も徐々に回復してきたものの未だ、業界では資材がうまく流通しておらず現場の進行が乱れています。

特に、電子部品を使用するエコキュートや設備機器は生産が追いつかず納品が1ヶ月〜2ヶ月待ちなどです。しかし、電気メーカーなども海外の電子部品供給先を探しだすなど、少しずつ生産台数を確保しつつあるとのことでした。しかし、ユニットバスや水洗トイレの便器・システムキッチンなど納期が大幅に遅れているのは本当に困ったものですね。

また、業界で流れている噂で、『政府の指導の影響で合板と断熱材が震災地の仮設住宅に優先的に流通し、民間の住宅建築になかなか回してもらえない。』というようなデマも流れております。先日国交省の住宅生産課のほうで話をうかがえましたので詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。住宅会社向けサイト工務店塾の記事です。”震災後の合板と断熱材の品不足について”

先日国交省大臣が発表し東北地方に仮設住宅約7万戸が建つことになりました。東北地方の仮設住宅建築は、大手の建設会社等が大量に請け負います。そのためいざ建材の納品をしなくてはならないときに在庫を持っていない建材問屋や小売店はその建設会社の信用を失っていますね。そういう心配をして被災地向けと在庫を過剰にストックしている建材屋さんもありますが、林野庁ではその後の建材の値崩れを懸念しています。

震災後、工場の機械が壊れたり計画停電等の影響で建材の生産が停止しましたね。そのせいで全国の問屋さんや販売店に在庫されていた建材が底をついた状態になってしまいました。そのために現在一時的に品不足になっていますがこれも時間の問題でもうすぐ解決されるはずです。

震災前から断熱材(グラスウール)の値上がりがありました。最近では外国製の断熱材の輸入が多くなってきましたが、日本製の断熱材も生産が復旧してきましたので価格はともかく品物の流通は回復傾向にあります。

問題は、建材価格の高騰です。合板などは約1.5倍くらいまで値上がりしていますので、2×4工法などは多くの合板を使用しますので住宅価格への影響は避けられないのではないかと思います。

さて、今後の家づくりに関しての注意点ですが、建材価格の高騰と家づくりをする方との板挟みになり住宅会社の経営も苦しくなります。経営状況の苦しい工務店は資金繰りであえいでいますので家づくりのパートナー選びが大きな鍵になってきます。くれぐれも安いから、という理由だけで工務店選びをしないことが大切です。

尚、家づくりに関するご質問やご意見を受け付けております。家の構造や住宅ローン等々お問い合わせから送信してください。お問い合わせに関してはメールで返信しております。相談料もかかりません。ご自由にお問い合わせくださいね。ご質問はお名前とメルアドだけご記入ください。お問い合わせフォームはこちらです。

床材について(自然素材のフロアー材)

8月 19, 2009 by · Comments
Filed under: 住宅の構造, 床・床下 

IMG_1169

この写真は、100%自然素材で作られた床です。床は基本的に堅くて丈夫な素材を選ぶ必要があります。この写真の写真の場合、パインの無垢材を使用しています。

主に使用されるのは、

桜、楢(ナラ)、オーク(樫)、欅(ケヤキ)等が有名です。通常、安価で汎用的なフロアー材は合板で作られており、表面に薄く化粧材を貼り合わせており、一見自然素材のものと区別が付けづらい仕上がりになっています。

しかし、この材料を簡単に見分ける方法があります。できれば素足に近い状態(展示場や内覧会の会場では素足禁止の場合もあるので注意!)で実際に体感温度を感じてください。

私が感じてきた自然素材の最大のメリットは真冬でも真夏でも、ひんやりした冷たさが無いと言うことです。年中家の中を素足で歩けるところが最高です。これは一度経験すると、合板製のフロアー材使うわけにはいかなくなるでしょう。

通常の合板製のフロアー材より高価(約1.5~2倍以上)ですが、お勧めです。無駄な装備を抑え素材にこだわった家づくりをお考えになるのも良いのではないでしょうか?

家づくりで信じてはならないもの

家づくりはとかく不安との戦いでしょう。人生で何度もあることではありませんから、当然です。

テレビでもたくさんの家づくりに関する番組が放送されています。

ここで引っ張り

ここで引っ張り

これはあなたもご存じの住宅のリフォーム番組です。

CMの後に結論を!

CMの後に結論を!

ここに出演した、建築家のセンスがどれくらいこのリフォーム工事に反映しているか、ご存じですか?

実は半分程度です。

この番組は、出演する建築家と放送局との間で、いざこざが絶えません。放送局の演出を取り入れなくては、視聴者が喜びませんから、必要以上の演出をしなければならないのです。リフォームの依頼者とのもめ事も後をたりません。

まるっきりアマチュアのあなたが見ても、どうも不自然な細工や演出箇所が見られるでしょう。これは本来、住む人とつくる人がじっくり相談した上で進行している工事ではありません。

住む人と、つくる人との間にテレビ局という工事にも、住み心地にも全く無縁の人間が視聴率とスポンサーのために行われている工事にすぎません。

ですから、地震対策や、火災への対策に予算を多くかけられず、最低限の装備になっていることが多く、目に見える小細工にほとんどのエネルギーが費やされています。

全く、参考にならないとはいえませんが、番組の内容を鵜呑みにしてはいけません。

渡辺篤が出演する住宅の番組もありますが、あの番組に出るためのマニュアルもあるのです。あの番組に出演すると、自分の宣伝になりますから、前にこの構造や、デザインは使われているので、この路線は使ってもらえない!

だから、こっちの路線で行けばあの番組のプロディユーサーには受けるはずだ!

とか・・・

本当の家づくりをするのであれば、きちんとした住宅会社と相談することが必要です。

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